第十四記

リャン・ヨンギ宮城県のサッカー界のスーパースターである。

(俺にとってはそうじゃない、というファンも幾らかいるとは思う)

 

 

柏戦でヨンギがアシストとなるクロスを上げたのだが、その前に切り返し(インサイドターンと言ったほうがいいかもしれん)を使っとった。

そのクオリティー(技の完成度)は低かったが、得点に繋がった。

お前よ、

切り返しは使わんことに決めたはずだろ?

使うのか?

(ついこの前までのお前は、あのケース、余裕がなく、ターンしないでそのまま上げるしかなかったはずだ)

 

 

なにせ、33歳になるまで切り返しなど使ってこなかった男だ。

33歳の浦和戦でお前は切り返しをやっと出来るようになったのだ。

お前の辞書には、

マシューズもクライフも何もかも(ありとあらゆるフェイクが)無かったはず。

(足裏ターンだけは32歳の春にアンドリューから授かったことにしとこう)

 

切り返しなど誰のもんでもないが、今頃になってそんな基本スキルを後輩から盗み、身に付けるなんてのは恥知らずにもほどがある!

そんなものは少年期に身に付けておくべきなんだ。

 

リャン・ヨンギのそんな有り様に全く気付かない晋というのもひどい監督だ !!

本当に呆れる!

一体、どこに目を付けて選手を見てるんだ?!

あんたのサッカーに関するコンセプトはひどいに決まってる!

 

さらに困るのは、

「やっぱり頼れる鉄人リャン・ヨンギ」という

欺瞞に満ちた評価が延々と続いていくこと。

あんな程度のアシストやフリーキックでだ・・

何も考えないであくせく動き回り、それで目立っているだけなのに賛辞が止まない。ベガルタの象徴のように扱われていく。

アンバサダー就任→首脳陣入り→末は監督、という上等なコースが用意されたも同然なのだ。

 

ヨンギがエースに君臨し、晋が仕切りるにつけ、

こんな、馬鹿げた、あきれた世界をずっと見せられることになる・・

(ヨンギのやることなすことにオマージュが贈られ、ヨンギ崇拝が強まっていくという滑稽な図式をこの県から一掃しなければならないだろう)

仙台のサッカーはリャン王朝であり続ける。

(リャン教団と言うほうがいいかもしれない。そうであれば、西川尊師、渡辺若頭だ。 いや、ヨンギと晋の二人で尊師様、西川PRESIDENTが尊師夫人と言うほうが当たっているだろう)

 

しかしこんな有り様では、

他の地域からの評価は一向に上がらんままだ。

ああ、堪らん・!

 

 

それと、ヨンギ、

威張らんといてくれ。(先輩風を吹かす程度のこともよくないんじゃ)

選手連中がいいと言ってもだ。

再び、ヨンギが威厳を持ち始めるのはよくないんだわ。

後輩連中も少しずつ、ヨンギを見習わんようになってきとるようでそれはいい傾向。

(ワシらの遠巻きの吠えも関係しとるとは思う)

しかし、ヨンギの態度の中に「俺を見習え」的なものが漂っとるようでは昔の悪しきベガルタに逆戻りじゃ。(ノーテク集団じゃ)

 

ヨンギのパフォーマンスの中に後輩連中が吸収すべきものは何もない。

ヨンギが偉く見えるようになると、ヨンギの下手な部分まで真似るようになるんじゃ。

(運動量の多さ、それに伴う精力的なプレッシングなどは、お前を見習わなくても時機に実行できるようになるはずじゃ。お前が試合に沢山出してもらった結果得た、慣れと自信を後輩にも持たせるようにしなきゃいかん。じゃないと、後輩も現状の力をフルに発揮することができんからな。お前ばっかり自信に満ちとってもしゃあないんじゃ)

 

 

下手な選手が崇められとると、本当に大変なことになる!

ヨンギ崇拝によってだいぶ遅れとるんだ、仙台のサッカーの歴史は。