第十五記
渡辺晋は実直で、強気であり、自信に満ち溢れた人間である。
チームが勝ちだすと、晋をリーダーに相応しい人間のように捉え出す人たちもかなり出てくるだろう。
晋は、リャン・ヨンギを不動のエースとして考え、いついかなる時もスタメンから外さないポリシーを貫いとる。(ノーテクという事実に気付いているのか、いないのかは分からん)
まあ、テクニックなんかどうでもいいと考えとるんだろう。
ヨンギのフリーキックにDFが頑張って頭で決めてくれればいい、その他は皆でこぼれ球を決めようじゃないか、そんな程度の、それだけのことでやってきたようにとられたって仕方ないわ。
そんなようでは、
「点が入りぁいい、勝ちゃいいんだ」
と言ってる素人の考えと殆ど変わりがない。
とてもじゃないが、高いチケット代を払って見に行くほどじゃなかった、リャン・ヨンギのサッカーは。(すなわち、ベガルタの攻撃はな)
誇りが全く持てんかった。
晋も、ヨンギ程度のフリーキックをこの上ないものとして評価しているのだろう。
本当にしょうもない。
晋には盲信がある。
さしたる根拠もなしに(独善的判断で)気に入った選手をどこまでもどこまでも使い続ける。 客観性に欠ける指導者だ。
控えや若い選手の潜在能力を見抜けないし、そういった選手を平気で干し続ける傾向がある。
自らがセレクトしたレギュラーに自信満々でいるだけ。
「競争競争」と謳ってみせたところで、選手の力を引き出せんし、伸ばせん。所詮、口先だけ。
偶に出た選手が活躍したっていっても、それは既に力のある選手。
晋が伸ばしたわけじゃない! また、晋が獲ったわけでもなんだ。
ワシに言わせれば、どんな有能なMFを獲ってきたところで、
ヨンギ様のチームでは、雑魚扱いを受け、いつまでもヨンギ様の下っ端に甘んじなくてはならない宿命にある。
ヨンギより実力が上であっても、出番は少なく、フリーキックを蹴らせてもらえるなんてことはまずない。ヨンギより上とは絶対に評価してもらえないまま、現役人生を終えなければならないのが常なのだ。
ノーテク・ヨンギの雑魚というのが本当に関の山なのである。
ベガルタ仙台というチームはそんな歴史を有する実におかしなサッカークラブである。
晋の盲信ぶりに従うしかないベガルタ幹部は、
高給取りの絶対エース、ヨンギ様を慮り、実力あるMFを本気で探す気などないんじゃなかろうか。
渡辺晋はベガルタを二年連続でJ2に落としとるはず(それと同等)の監督だ。
ワシは仙台におる仲間たちとそう結論付けとるんだ。
President西川は、昨年末、「三年でJ1制覇」という構想をぶち上げた。
いつから数えて三年なのかは分からん。
先代、先々代の頃から愛息子に指定されとる晋にその役目を任せたことに変わりはない。
(長期政権化や一旦退任後の再登板まで視野に入れてるんじゃないだろうか?)
まさか、安上がりだからと言って、任せとるんじゃなかろう?
それとも、
「長期在籍者でベガルタを愛しとるはずだから」「周りからのウケがいいはずだから」などと見込んで晋に執心しとるんだろうか?
いずれにしても単純だし、怠慢じゃ。
(断わっておくが、お金のかかる有名人を呼んできてもらいたいわけじゃない!)
このところ、リーグ戦で勝ち点を重ね始め、
President西川は、もしかしたら、自らの構想に自信を持ち始めているのでは?
でも、
西川PRESIDENTは、現場のこととなると、何につけ、中身を見ようとしないんだろ?
今、問題としてるのは、
晋の監督としての適性、資質、そして能力についてだ。
(晋にベガルタを任すだけの力が十分にあるって言うのか? 誰に相談し、誰の見解に基づいて晋に託しているのか?)
晋さんよ、
今さら、ヨンギをスタメンから外すなんてことはしないだろ?
保身ととられるもんな。
西川PRESIDENTらがいいと言っても、
そんなにそんなにJ1チームを自らの成長のための練習台に使ってくれては困るんだよね。
今季の成績こそ、俺の実力だって!?
そう自己評価するか?!
だとしたら、何も分かっとらんわ。
あんたのお蔭なんかじゃない!
ホント、呆れるわ。
何はともあれ、
あんたに任せとくと、ベガルタの現場に不当、不平等の事象が後を絶たんことになる!
もっと弁えたまえ!!